Dear
Junna
5:02この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ あなたに似た髪に生まれて細く絡みつづける 今生の景色に黙って櫛でとかしていた 揺らぐスープの向こう 伺う花ついばむ鳥へ 繋がれた横顔 無視されるなら傷つけて ドアの外になおざりにされた傘よ 私は 類い稀な羽を持たされ 使わずして尚も愛を乞う あなたの全能は私の幹でした でした ああ この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ 真綿を編んでいく そばから 膝の上ぽろぽろと ほつれてく悲しいくらい確かな遺伝子よ 望んで欲しくて 引き出しの奥まるめたファクト 月灯りが照らす ガタついてる椅子さえも その場しのぎの安らぎをくれるのに 私は 鍵穴から覗いた空が 美しい季節並べても 私の明暗はあなたの声でした でした ああ 何度目かの冬が教えた これ以上の愛はないだろう あなたを最果てに連れていくのは私 私が私を抱きしめて 遅くはない ゆっくり 愛を知る人になる なる なる なる なる 類い稀な羽を持たされ 使わずして尚も愛を乞う あなたの全能は私の幹でした でした ああ この世のまがいものでないと 疑いと拒絶を繰り返す あなたの残り火を消せるのは私だけ