Yokaze
Lamp
5:42今はまだあなたを思い出にしたくはないの もう戻らないことわかっているわ けれど 金色の星座が今夜街を通り越したら ねぇ 河の向こう岸まで朝焼けのなか包まれた 春の記憶が風に戻され 二人は離れたはずなのに涙が急にあふれた あぁ 君ともう一度いま 二人が過ごしてた街の移ろい少し寂しくなって 過ぎた季節を数えた もう知る人のいない駅舎でわたし 懐かしい人の姿浮かべた 一人で過ごす日々に すぐ慣れるはずなどないの もう届かない言葉を書き留めてみただけ 君の涙は乾いた冬に落ちる 一輪の優しさ 吐息が白く冷たくて君を思い出す 二人が過ごしてた部屋はきっと川沿い あの坂の向こう古くて小さなアパート 沈丁花の花咲くこの路地抜けて 懐かしい人の顔をみたくて