イモータルユー

波を打つ情報の海に
君の瓦礫が浮かぶ　気付かれずに
君を経て人が繋がっていく
予想を優に超える不特定多数　　
　　　
耳に　日々に　意味に　響かせても
伝う　歪む　歌う
星の雨が降るまで

ほら
顔も知らない誰かによって記号になっていく
声も出せない腐乱死体(ゾンビ)になって世に蔓延っていく
主のいないNPCに弄ばれていく
ここにいるのはもう誰でもない
kimi meme

月に差し込む影を知らず
花が地に張った根を知らずに
古いAIは変わらず
間違った解を弾き出した

厚化粧で武装した様も
舌の数だけ貴重な資料になる
ヒトは死ぬ　その際に残る
不確かな後情報で君が造られる

罪でもない罰でもない
元はただの摂理
禄でもない毒電波
君を騙っていく

透明な本音ごと
デマと混ざって化ける
嘘つきで弱虫な
君はこれより　

類稀なる名誉を持って犠牲になっていく
随時足される新解釈が事実とされていく
愛を謳った利己的表現で消費されていく
君はこうして不滅になっていく

君とは君を囲う君以外だ
君とは君がもたらす影響だ
君とは約三分の映像だ
君とは十数年の人生だ
君とは君を求める大衆だ
君とは君たらしめる要因だ
君とは最早もう誰でもある
kimi meme

既に真偽を知る術などない
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