秘密 - Himitsu

小さな部屋の隅 二人だけの時間
気が付けば 瞳に映っていた君と

囁く言葉 震える耳元
触れる指先 絡む手と手
ゆっくりと進む流れの中で
早くなる鼓動 頬で感じて
よれた襟元 深く息を吸って

微かに いけない香り
それ以上も それ以下もない
ただそこにある温もりが
静かに二人を繋いだ

互いに気づいてる 言わずもがなだと
それでも気づかぬふり 嘘をついて俯く

溢れる吐息 震える耳から
骨を通して 腰まで響いて
忙しく揺れる 感情の中で
一つの思い 頬を伝って
よれた袖口 そっとそっと濡らして

微かに躊躇う君に
いつも胸が騒ぐのに
ただ しとしとと 降り続く
雫を手放せずにいる

このままじゃ いられないこと
二人のこれからが変わる前に
どうにかしなきゃ じゃあどうすれば
でも今だけでも ここでだけでも
君の香りに包まれたなら
たとえそれが偽物でも Oh

微かに 危ない香り
それ以上を求めるたび
心を託して 息を殺すから
どうか あと少しこのまま

微かに 切ない香り
ねぇ いつまでも ここにいて
ただそこに秘めた温もりは
静かに 二人を繋いだ
確かに 二人を繋いだ