雨音

静かな夜に響く雨の音
窓を叩くリズムが心に届く
温かい湯に溶け込むように
あなたの記憶がそっとよみがえる

思い出すのはあの夜の雨
触れた指先の温もり
今もまだ心に残ってる
でも消えない何かがある

なぜ今 会いたくなったの？
ただ雨がそうさせるの？
玄関を開けたらそこに
少し濡れたあなたが立ってる

雨が街を包み込んで
静かな会話を紡いでいく
あなたの目に映る自分
忘れたはずの気持ちが目覚める

けれど時間は止まらない
二人の距離も変わらない
甘くも苦い夜の先に
何を見つけられるのだろう

なぜ今 胸が痛むの？
ただ雨がそうさせるの？
触れ合う度、よみがえるけど
再び消えてしまうの？

雨が語る二人の過去と
今が交わる一瞬の奇跡
でも雨はやがて止むんだろう
それでも今、ただ抱きしめて