ギフト

爪に残った悪い癖に憧れてしまったまま歩いてきたんだ
お願いよって縋ったとしても困ってしまうだけのあなただからさ

全て壊してどうせならもう
痛みで刺して何度でもそう
一人になれば楽だったのに

もしも神様がいるなら笑って
導火線を点けて奪っておくれ
ねえどうしてまた泣いているの
あなたに包まれてしまって
もうどこにもいけない手を貸しておくれよ
もうどこにもいけない手を貸しておくれよ

胸に残った些細な棘も気づいてしまうようなあなただからさ

せめて満たしてどうせならもう
壊れるほどに何度でもそう
捨ててくれたら楽だったのに

もしも神様がいるなら笑って
僕だけに裁きを下しておくれ
ねえどうしてまた奪っていくの
あなたに包まれてしまって
もうどこにもいけない手を貸しておくれよ

気怠げな声をそう想って至って
拗ねた僕の表情で笑ってほしいんだ
耳鳴りが遠く聞こえる
引き金も今は引ける
叶わないならもう死んでもいいかな
また叱って

もしも神様がいるなら笑って
導火線を点けて奪っておくれ
ねえどうしてまた泣いているんだろう
あなたに包まれてしまって
もうどこにもいけない手を貸しておくれよ
もうどこにもいけない手を貸しておくれよ
お願い"