Freezing Rose
Sennzai
6:07誰も踏み入れぬ城の其処 愛し合う二人の少女 見えない檻で閉ざす 最果てにある楽園 割れた鏡が映している 重なりあう身と吐息 其れが禁じられた 罪の契約だとしても 嗚呼 散り急ぐ 花弁達は ひらひらと舞う 弄ぶ様に 嗚呼 愛しさは 飢えに変わる 独り占めさせてよ 穢れなき薔薇の様に 紅い蜜を絡ませ 閉じ込めていたいの 私だけのものよ 宝石箱に詰める 蒼い月夜で飾って 誰にも見せない 光にさえ照らさせないわ 解けないよう 何度もリボンを重ねてゆく 欲望は止められない 素敵なものを見せてあげる 無垢な貴女の手を取って 暗い森の奥には 二人の秘密の楽園 十字のペンダントを掲げて 闇の中で口づけを 其れが見放された 神への誓いだとしても 嗚呼 舞い落ちる 焼けた翼 はらはらと舞う 嘆きの様に 嗚呼 貴女だけ 側にいれば もう何も欲しくない 深く刺す棘の様に 白い指を絡ませ 閉じ込めていたいだけ 邪魔はさせないの 永遠の眠りについて 目覚めないでと囁く 誰も見つけない 箱庭で共に堕ちて行く 貴女と二人 愛し続けてたい いつまでも 泡沫の夢の中で