最後の巨人 - Saigo No Kyojin
Linked Horizon
4:01大切な人を殺したやつがいる 取るべきはペンか 剣か 君なら どっちを選ぶ? It is the light of the past Once lost, never to return A young boy untainted by malice This is his unknown Roman 父が嗚咽を漏らした 働く姿を描いたピクチャー チートな作者はベッドでアートを描いてた 母の悲鳴を照らした 布団の中から漏れたフラッシュライト キッズ離れしたメイクのゾンビが笑ってた 人の驚いた顔が好きで いつも悪戯仕掛けては 満足そうに笑う顔に 結局つられて笑ったあの日 「才能がある」と 最初に唆したのは小生で 地獄の門は何時だって 何処にだって開くと知ってたら― (And then, tragedy struck) 「恨まない」と言っても 地獄に落ちるだろうけれど 否 人殺しより 噓つきの方が性に合っている 故未だ見ぬ「娯楽」を 驚くような「芸術」を 親愛なる誰かに捧ぐ「物語」を それこそが「小生の復讐」 頭の中の宇宙では いつも何かが生まれ煌めいた されど その星の美しさは他者には見えないと知った 伝えたい思い溢れども 短い舌が一つしかない 上手く喋れず 揶揄われて 僕はただ口を噤んだ アイツのような才能はないが 古い文学にのめり込んだ 悪筆と揶揄われても 走る手を止められなかった 僕は... いや、小生は... 己の道をゆくんだ! 劇団に身を置き 戯曲をおろした 客の瞳に映る その星の名前は昔から知ってた されど 舞台に上がれば 無惨にアガって 客の瞳が放つ その圧に呑まれて 真っ白になった 視線恐怖症― それはかわみーにとって 黙示録であり 福音でもあった 二人きりの家族になっても 力強く奔る その絵筆に 幾度勇気づけられたか 伝えきれてない だから 悲しみに追いつかれぬよう 真っ直ぐに 空に手を伸ばし続ける ただ 星に届くように 意識がなくなる「夜驚症」 意思とは無関係な行い 呼びかけに返事はなく 翌朝には記憶はない 然したる治療法もなく やがて治まることを願い 過ぎ去るのをただ待つのみ 止むことは無し 姪は度々夜更けに 突然泣き叫び 為す術もなく 震える手を伸ばし 抱きしめた 背中の急な壁ドン からの隣人の怒声に 住み慣れたボロアパートを追い出され どこへ行く 途方に暮れてた子羊を 救った眼鏡の女神は 「実家の旅館の離れでいいなら 口利きしてあげる」と笑った かくも不思議な人の縁 時に友の手を借りながらも 小生は小生のやるべきことをやるだけ 儘... 失うことを恐れて 信ずることから逃げても 唯... 大切なものに気付けば その手の中にある 嗚呼 儘ならないのが「人生」だ 人にはそれぞれ「地獄」がある 笑わせたい顔が浮かぶのなら 手繰れ蜘蛛の糸 そして物語を― 終わりなき創作―「小生の地獄」