幻走メズ
44E-Prone
3:19空の彼方に誓いを捧げて 神の眼差しを避けながら祈る 名もなき声が、 夜を満たしていく 信じてきたのはただ傍に立つこと あとは時に委ねる 寄り添う隙間にひびが入る 腐った土台だった気がする 都合のいい時だけの仲間なら、 君の愛は最底辺でしか生まれないようだ 見たものだ 静かに立ち、見逃すことなく 機が熟すまで、名もなき像のまま 拾える幸に慣れただけ 合図はいつも遅れて届く苦さ 皆に見下ろされていると思ってるけど、 瞳を落とすのは自分のせいだ 文句は言わないのに、 敵のように怒る 同じものを目指していないかのように オレンジのクルスを妬みで削り、 赤く染めた そして、守ろうとした自分を 隠すために僕を盲目にさせたんだろう それでも今、悲しみに満ちた顔で僕を見つめて 自分の一部を引き裂いて差し出す あたかも僕の欠片を君のもので埋めるように 君の顔が見えにくくなってきた 青かった心が妬みに染まり、 今は見るだけで嫌悪する 今の僕は、もう愛したくない謎の存在になった